Morning Dew of A Lotus Petal

古今東西文化と歴史の謎、着物、茶の湯、奈良・神戸・大阪・京都の風物詩など筆に任せて書いてみます。

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~その4~

3月14日迄続いた修二会も終わり、古都奈良にようやく春が訪れようとしている。

奈良公園の片岡梅林は満開の紅白の花が香り、ソメイヨシノの蕾も今年は幾分早く膨らんでいる。

 

先週12日はお松明(おたいまつ)の中でも一まわり大きな籠松明(かごたいまつ)が登場する夜だった。歴史の中の修二会とお水取りの本来の目的と起源は一寸脇に置いて一個人としてこのイベントを愉しむべく仕事帰りに観に行った。3時間ほど前に二月堂の下に到着してワンカップ大関の燗を付近の土産物店で買い、つまみ片手に一緒に来た同僚と日が暮れるのを待つ。

 

一昨年観に来た時は籠松明の日ではなかったためか一部始終を立ち止まって見ることができた。終わった後燃えた松の葉の炭を拾っていたご夫婦らしき方達からひとかけらお裾分けを頂き、そのあと呪師がゆらゆらと影絵のように見え隠れする業法を外陣の格子越しに覗き見たのだったなあ。

 ところが今年は何万人はいたであろう人々はグループに分けられて一グループ目、二グループ目と警察官に誘導されながら移動し、たちどまって最後まで見ることはできなかった。終わった後はといえば炭は綺麗に掃き除かれてどこにも落ちていず、外陣にもあらかじめ決められた団体客以外は入場できないと云われてしまった。ゆっくり最後まで観て残り炭を探す風情を楽しみたいなら、12日は避けた方が賢明かもしれない。

 

(下は東大寺修二会須弥壇の四隅を飾る造花を模った老舗≪萬々堂≫さんの主菓子≪糊こぼし≫)

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萬々堂通則「糊こぼし」販売時期:2月~3月中 TEL:0742-22-2044

 

そんなわけでお水取りは終わったが、実はお松明見物の前日、私達は観光協会の新しい企画ツアーに参加し笠置寺を訪れていた。

 (次回 ~最終章・発祥の地 笠置~ へ続く)

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