Morning Dew of A Lotus Petal

古今東西文化と歴史の謎、着物、茶の湯、奈良・神戸・大阪・京都の風物詩など筆に任せて書いてみます。

奈良 / Nara, Japan

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~最終章・発祥の地 笠置~

笠置寺。 奈良駅から車で1時間弱位の県境を越えた山中に、それは在った。 この山稜は古代は海中であったが、地盤が四方から押され隆起によって高い陸地となり、そこに流れる木津川が長い時間をかけて花崗岩の地盤を削り、水による侵食の特徴である滑らかでま…

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~その4~

3月14日迄続いた修二会も終わり、古都奈良にようやく春が訪れようとしている。 奈良公園の片岡梅林は満開の紅白の花が香り、ソメイヨシノの蕾も今年は幾分早く膨らんでいる。 先週12日はお松明(おたいまつ)の中でも一まわり大きな籠松明(かごたいまつ)が…

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~その3~

火と水が織りなすミステリアスな修法は、奈良の春を彩る東大寺【修二会(しゅにえ)】の行の大きな特徴のひとつだ。 1日から14日まで連夜行われるのは【お松明(おたいまつ)】。 春の星座が輝く夜空の下で二月堂へと続く登楼を登り欄干の上をくるくると回さ…

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~その2~

【修二会(しゅにえ)】を実施する【練行衆(れんぎょうしゅう)】は1か月近くに及ぶ長期の行事過程を執り行うが、それぞれが担う役割を充てられる。 集団をまとめるリーダー役である【大導師(だいどうし)】 印を結び咒(しゅ)と呼ばれる呪いの言葉を唱え…

東大寺 修二会とお水取りの謎 ~その1~

3月になった。春の嵐が吹き荒れた朔日から奈良では春を呼ぶ風物詩となる一大イベント【修二会(しゅにえ)】が東大寺で始まった。14日までの半月間の間、二月堂に籠った【練行衆(れんぎょうしゅう)】と呼ばれる修行僧が秘仏十一面観音に過ぎた年の罪過を懺…

【えべっさん(初恵比寿)】の古今東西

大阪生まれでお仕事を続けている私にとって、今宮戎のえべっさんは毎年お正月明けの恒例行事だ。奈良に住んでからもずっと初えびすに通っている。 今年(2018年)も残り福の11日の夜に駆け込みで参じた。 やはり、大阪!人と人がぶつかり合いながらワイワイ…

《第69回 正倉院展》によせて ~ペルシャ・アッシリアと奈良~

紅葉狩りに賑わっていた11月、今年も奈良国立博物館で《正倉院展》が開催されたので通訳案内士を目指す仲間と見に行った。69回目を迎える本年度の出陳物は58件でうち10件が初公開だったらしい。 注目品は聖武天皇のお住まいに飾られていたとされる《羊木臈纈…